ぽかぽかのお天気が続いているので、
日々ちまちま読書しています。
『銀河鉄道の夜』は
何年も前に購入したもの。
当時、思わず購入しました。
浅田弘幸さんの絵は美しいですよね。
タイトルは銀河鉄道の夜ですが、短編集で、
「やまなし」他が収録されています。
今回は『銀河鉄道の夜』の感想。
冒頭は、とある日の理科で銀河についての授業シーンから始まります。
そこから主人公の日常→空想(精神のトリップ)→現実という構想。
今のファンタジー系のアニメなどでよくみられる流れだと思いました。
銀河の授業を受けた後の、日常やお祭りへ向かう中では星々に例えたフレーズがでてきますが、銀河に入った時に、日常で登場した星々のフレーズが実際の光景として出てくる流れが心をつかみました。
銀河鉄道から見える景色、チョコレート菓子よりずっといい鳥、リンゴの香り、賛美歌、水晶の砂・・・五感全てで想像力を膨らませられるお話し。
心に残ったセリフをメモ。
・ああせいせいした。どうもからだにちょうど合うほど稼いでいるくらい、いいことはありませんな。ー鳥捕りのセリフより
・なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。ー灯台守
いつかの白菜